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◇できうる限りの“日常”
 大腸がんが肝臓に転移している徳永徹志さん(70)=吹田市=が、在宅医療で緩和ケアを受け始めてから、2カ月半が過ぎた。がんによる痛みは夜寝ている間にやってきて、時折目が覚めるものの、今のところ落ち着いている。
 そんな中、気がかりなのは食が細くなってきたことだ。「元気なころは68キロあった体重が、退院した4月には58キロ、今は54キロになりました」。コーヒー味の栄養剤を1日1袋服用しているが、一人暮らしなので、肝心の食事をどうしても簡単に済ませてしまうのだ。
 それでも、食欲がないわけではない。「時々、元気なときはバスに乗って回転寿司(ずし)を食べに行くんですよ。昔みたいに量は食べられなくなったけど、あれならちょっとだけでも食べられるでしょう」という。やっぱり、好きなものをおいしく食べるのが一番。「お昼、一緒に食べに行きませんか?」と誘おうと思ったが、この日は、そこまでの体力はなさそうだった。
 そこで、近くの寿司屋から出前を取った。「イカ、タコは消化に悪いから」と私に譲られたものの、「久しぶりでうまかった。また時々頼むわ」。にぎり6個を平らげると、「昔、職人さんたちと寿司を食べにいったら、20個以上食べたもんですよ」と、寿司にまつわる思い出話が始まった。
 徳永さんは若いころから、さまざまな仕事に就いた。洗車機や調理鍋の販売、夜の仕事も経験した。そして50代から東三国で始めたのが、小さな建築会社だった。多い時で7、8人を雇って、住宅の販売や壁の修理、リフォームを手がけた。
 「一時期リフォーム詐欺が問題になりましたが、あれは一発勝負でしょう? 私のやり方は全く逆でした。信頼されたために同じ人から何度も注文が来て、『面倒見がいい』と別のお客さんも紹介してくれる。結構成功しましたよ」
 そのころ寿司屋に行ったら、とにかくよく食べたのだという。「なぜだか分かります? だって僕があまり食べなかったら、職人さんたちも遠慮するじゃないですか。自分も食べながら『どんどん食えよ』ってね」。そう言ってにこにこしながら、食後のたばこをうまそうにくゆらせた。
 もちろん、体によくないのは分かっている。が、「先生にも『今さらやめろとも言われへんなあ』と言ってもらってるんです。肝臓を悪くして酒を飲めなくなりましたからね」。1日20本の喜び。「これがなくなったら終わりかなあ、と思うとるんですよ」。できうる限り「日常」を続けることができる。これも在宅の“特権”かもしれない。【野田武】=つづく(毎週月曜掲載)

yahooニュースより引用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070625-00000189-mailo-l27


今、もし自分が「がん」だと告知されたらこんなに明るく生きていられないと思う。
年齢の違いもあるのかもしれないけど。
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